
管理技術の体系的学習=DX成功のキーポイント
コースについて
第4次産業革命といわれデジタル化が進む中、最近では配送効率化や、
人員最適配置など日常管理問題の先に横たわる大規模問題をいかに効率よく解くかという問題が競争の最重要課題になっており、世界各国が国家戦略として莫大な投資を行っています。
デジタル化やデータサイエンスでは、大量のデータを決まった要求に基づいて効率よく処理しますが、早く処理できるからといって現場の問題を解決できるとは限りません。
現場における問題を解決するためには、現場を熟知しているベテランのノウハウが必要になります。
しかし、ここで問題になることは、複数のベテランのノウハウが異なることです。
当然ながら、多くのベテランのノウハウを吸収すればより効率よく問題を発見し解決することができます。
サプライチェーンサイエンスコースでは、100年以上蓄積された管理技術および90年代のICTの普及と伴に発展してきたベテランのノウハウを体系化した理論、すなわち体系化された原理原則を伝授します。
原理原則(理論)は机上の空論ではなく、経験を帰納的にまとめた経験のエキスです。
勿論理論をベースとして演繹的に仮説を立て、その仮説を実践において立証することで新しい経験、ノウハウ、あるいは原理原則にまとめることもあります。
いずれにしても原理原則は現場の実践を経て確立されるものであり、原理原則を理解せず適当に仮説をたて、失敗したら原理原則を机上の空論と批判することは正しくありません。
本研修では、以下のカリキュラムで、調達、製造、販売、物流を含むサプライチェーン全体における最適化を実現するうえで必要になる原理原則を解説し、思考問題、事例、および数値例を用いて問題発見と問題解決の方法論やテクニックを伝授し、自社内部のモノの流れの最適コントロール、および調達と販売を含むサプライチェーンの最適化を指導できるリーダーの育成を目指します。
生産物流分野でビジネスモデルの考案、評価、および意思決定を行う立場にある方、および経営の意思決定を行う立場にあるビジネスリーダーの受講をお待ちしております。
カリキュラム
日程:2025年12月19日(金)~2026年3月13日(金)
- SCM最適化の必要性
第1部 ステーションサイエンス
- 負荷と能力のバランスの科学
- ばらつきにどう対処するか
- バッチ処理の影響と対処方法
第2部 ラインサイエンス
- フローの整流化の原理
- バッファリングの活用方法
- プッシュとプルの最適化
第3部 ネットワークサイエンス
- 在庫は諸悪の根源か
- リスクマネジメントの方法論
- 自律分散と協調の原理
第4部 インバウンドとアウトバウンドのサイエンス
- 調達マネジメントにおける原理原則
- 需要予測の方法論
第5部 海外短期留学・視察(有志・選択、3月16日~20日、実費別料金)
- アメリカ MIT Sloan Management School (Stephen C. Graves, Prof. PhD. Member of Academy)
- ドイツ TUM School of Management (Stefan Minner, Prof. PhD. Dean)
講師
- 藤野 直明 :株式会社野村総合研究所
- 佐藤 知一 :日揮株式会社
- 野中 剛志 :株式会社SUBARU
- 太田 裕文 :ENAA
- 山中 一克 :株式会社竹中工務店
- 井川 玄 :千代田化工建設株式会社
- 守屋 岳志 :日産自動車株式会社
- 八木 将計 :株式会社日立製作所
- 久下 直彦 :スマート工場研究所
- 足利 国洋 :スマート工場研究所
- 中塚 昭宏 :青山学院大学
- 松川 弘明 :慶應義塾大学